さて今回は留学時代からすこし離れて現在の仕事について書きます。今週と先週は二人の外来患者が私の日帰り手術センターを訪れて抗生物質点滴を受けていました。二人ともPICC(上腕に静脈カテーテル留置)があったので静脈針挿入の必要がないのでスムーズな処置でしたが、点滴の最終日でした。患者は私に血液検査とPICCラインの除去をして欲しいと頼んできました。ドクターの指示書に血液検査と静脈ライン除去の指示はありませんでした。その先生はホスピタリストといって常勤の先生ではなく連絡が取れません。その日の勤務のホスピタリストに連絡を取ると、患者のクリニックの主治医が指示を出すべきだと言い電話を切りました。そしてそのクリニックに電話をするとその主治医は患者の癌クリニックの主治医が指示を出すべきだと言いました。まあこの状況は患者のたらい回しで生産的ではありませんでした。その患者と家族は失望と怒りを私に向け病院を去りました。二人目の患者も同様な指示が必要でした。私はこのトラブルを避けるためクリニックに連絡してその患者にもそこへ連絡するように頼みました。幸いクリニックの主治医はPICCライン除去の指示をだしてので私はひと安心。ですがこの話にかぎらず、アメリカのドクターの指示はその場限りのものが多く看護師達はその後あたふたしながら、先生らに電話するのが常なのです。日本のドクターのほうがその点は優れているように思います。では。

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